性教育ー Sex Education
Namiko Sakamoto

数学的リテラシー、科学的リテラシー・・・かっこいい響きの「能力」については世界ランキングといった評価が付く。
確かに数値で評価できるものは手っ取り早い。

倫理といった人として大切なものを身につけたかどうかを測り比較するのは難しく、論理的でもないのでしょう。

そして、とても「イケテナイ」分野の教育に入るのが性教育。
どの国人に聞いても、「義務教育における性教育はしっかりしていた!」と賞賛する人はいない。

「生物の授業の延長のような、遠慮気味で実生活にほとんど役に立たない情報」で満場一致。

性教育をはじめ、「性について話すのは恥ずかしいこと」と感じる人(大人)が多いのはなぜでしょう。

自分自身にも関係すること、人間皆誰にでも関係すること。

気持ちは分からないでもないですが、家族内でも算数と同じレベルで性教育を取り扱うことは可能でしょう。

なぜ恥ずかしいかの分析は後回し(ブログよ早く出来上がれ!)にしますが、こちらも一工夫できることが。

チェコで大人気の心理学者かつ性科学者の女性は、SNSを通して性についての情報発信を行っています。

学術的なことからクリニックを訪問されるクライアントの相談例など様々です。
難しいことを分かりやすく、かつ伝え方がデリケートで素敵です。

正直なところ、「大の大人で今時こんなことを信じている人がいるんだ・・・」と驚くような性や性行為についての誤解などもあります。

「子供には恥ずかしいから教えない」ではなく、小難しい本などを使わなくても、子供や若い方が利用しやすいSNSを通して話ができる時代になっていくと思いますが、いかがでしょうか。

北欧においては、「性行為前の事前同意フォーム」を携帯から指定機関へ送信し、トラブルを防ぐといった仕組みが紹介されていました。

トラブルを防ぐための最終手段といったものも必要ですが、システムで解決するよりもまずは教育に力を入れるのはいかがでしょう。