「同じ窯の飯を食う」は死語?
Namiko Sakamoto

私はフリーランスや外部コンサルとして業務を委託いただいていたため、従業員として働いたことはありません

しかし、「阪本さんは同じ窯の飯を食べた仲だから」と言っていただいたことが何度かあります。

そりゃあ、工場立ち上げ時に朝から晩まで一緒に仕事していたらそうなりますよね(苦笑)

しかし、費やした時間の問題ではなく、密度の問題。

困難な問題からくだらない雑務まで一緒にこなし、仕事に直結しない話もしながら、お互いを知りながら信頼して仕事をする。

任せる、任される。

報連相さえ必要なかったり。なぜかって?

阿吽の呼吸で仕事をしていると、顔や仕草で何を言いたいか分かりますね。

遠隔であれば携帯メール一本で通じることも多かったですね。

さて、こんな仕事の仕方は私が日本人だからできたのでしょうか?

率直に「Yes!」と言い難いですね。日本人女性で、工場の事務所だけでなく現場に下りて設備を見ながら何がまずいか話をし、建屋の設備の隅々まで知り尽くすのが楽しく、資産台帳を暗記するほどになり、すれ違うチェコ人作業員の方々と気軽に話をするのが楽しい!という人はあまり見かけないでしょうね。

生きている工場が好き。工場に命を吹き込む仕事ができてよかったといつも思います。

とはいえ現実は厳しく、駐在員の方がぶったおれないか心配で心配でしょうがない時もありました。

皆が皆ではありませんが。

また、駐在員皆が信じられないほどの残業を行っているかというとそうでもありません。普通に定時で上がり、週末出勤なんてあり得ないという生活をされている方も多々います。ケースバイケースです。

さて、「同じ窯の飯を食う」という空間は、今の日本ではあまり流行らないのではないでしょうか。そこまで仕事に没頭してどうするの?自分や家族を犠牲にする仕事人間はまずいでしょ、との批判が飛びそうな気がします。

では、日本人の間で通用しなくなってくるものは、海外の子会社でもNG?

そんなことはありません。しかし、「窯の飯」を広義に捉えると良いかと思います。

「偶然出会い、一緒に仕事ができる。」

一日8時間を一緒に過ごす仲間です。厳しい面以外にも、時には冗談も言い、趣味の話をするなど少し肩の力を抜いて話をしてみてください。

日本人、チェコ人、その他の外国人・・・関係ありません。

「仲良くしたい」という思いは言動から簡単に伝わるものです。

また、チェコ人は昇給以外にも、「通勤時間の短さ(工場であれば車で15分以内が理想)」や「心地よい職場の人間関係」も求めています。コロナ禍ではチームビルディングや従業員の家族を伴うイベントは難しいでしょうが、改善活動などにかこつけて景品を出すなど定期的に「楽しみ・ご褒美」を得ることができる機会を設けてみてください。

サイクリングショップで使える金券やプラハ(?)の日本食レストランの食事券など、景品にも日本を盛り込むなど工夫を凝らしてください。

有給一日プラスアルファやシックペイなども有効な手段です。

秋の総選挙後には増税が待っているチェコ(噂ですが噂だけでは済まないでしょう・・・)、コロナ禍で売上げが右肩上がりとなった企業もありますが、そうでないところは人件費の上昇は避けたいもの。昇給の他にも単発で効果のあるベネフィット、必要になってくるかもしれませんね!

可能な「ベネフィット」に興味のある方は是非ご連絡ください。