島国根性
Date Londýn

Brexit, what’s happening now

&

is a future plan ready?

ショルツ新首相の最初の訪問先はフランス。

イギリスが欧州連合(EU)加盟国であれば、どこを「一番」にするか悩ましかったことでしょう。

ー現在でも、島国というのは「独自の、独特の環境を育むには最適である」と生態系は語る。ー

では、外部との接触・関係を断ちやすい、調整しやすいという点を最大限にどう活かすか、同時にグローバル社会における共生をどう実現するかというのは、陸続きの他国とは異なる対策が求められるでしょう。

同じ島国である日本とイギリスの共通点は「なんとなく」多い気がするものの、私自身ぱっと思いつくものは下記四点。

1 右ハンドル(左側通行)

2 身分証明書がないこと

3  天皇制/王室の継続

4 独自の通貨維持

一方、生活スタイルや食へのこだわり、ユーモア/笑いのセンス・・・といった国民性や個々の意識は、日本人とイギリス人では大きく異なるように思えます。

また、「日本人」といった場合に、大都市と地方とを区別して考える必要は特にないように思えますが、イギリスにおいては「ロンドン」とその他の都市において雰囲気も人も生活スタイルも大きく異なります。

外資系企業や外国人の多い大都市ロンドンは、世界と繋がる窓口のような役目を担っているためでしょうか。

さて、2020年1月31日にイギリスがEUを離脱しました。

2020年末までは移行期間でしたので、2021年になって様々な問題が表面化してきました。

滞在資格(就労資格)においてもイギリス・EU間で大きく揉めましたが、当時、ジョンソン英首相の父親がフランスのパスポートを申請したことも大きく取り上げられました。ブレグジットを推奨する首相の父親は、大陸(フランス)寄り。このように陸続きのヨーロッパとの関係を失いたくないイギリス人は多い!といったことが今でも強く印象に残っています。

関税といった消費者が身近に変化を感じない分野から、大騒動となっているガソリンや食料品不足。

後者は、EUからの安い労働力を絶ったことが原因で引き起こされました。

約2万5000人のトラック運転手を含む大勢の東欧移民労働者が出国し、現在トラック運転手が10万人前後不足している状態。

その結果として、労働力不足の分野において、賃上げが自動的に進んでいます。

※イギリスの平均賃金は、およそ380万円/年です。

クリスマスまでに労働力不足が改善されることはないため、長期化するコロナ禍で物価上昇も含め「厳しい冬」が待ち構えているそうです。

関連ニュースを見ながら、日本でも嫌と言う程取り沙汰されている賃金停滞問題、イギリスのようにドラマチックなきっかけ(Trigger トリガー)が必要なのでしょうが、何がきっかけとなるか皆様は想像できますか?

燃料価格の高騰を受けガス料金も大幅に値上げされたことから、ガス会社が倒産するといった事態も起きているヨーロッパ。

景気が低迷すると、EUという組織に対する批判の声も高まります。チェコでもイギリスに次いでチェクジット(Czechzit)を唱える政党の声が聞こえます。

(私見ですが、チェコがEUを自ら離脱することはあり得ないと見ています。)

EUにおける経済面での共生・協調は非常に複雑ですが、分析してみるとおもしろいものです。

「全体に公平に利益をもたらす」という構造はあり得ません。Give & Take.

裕福な国は、金銭面でのギブに対し政策的な面でテイクという戦略が一般的です。

小国のチェコは右往左往するしかありませんが、EU助成金を最大限に活用できていないなど、その他テイクにおいても十分に目標を達成できていない状態です。

コロナ禍のもう一踏ん張り、グローバルで経済活性化が徐々に進んでいくでしょうか?

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