あなたを壊した私

自動車保険のお話です

様々な車を運転しましたが、価格が上がればよりドライバー・フレンドリーな車に仕上がっていますね。

また、電気自動車の保険はとても気になるところです。次回、テスラを所有している方に伺ってみましょう。

電気自動車事故処理のとても分かりやすい解説のブログはこちらからどうぞ!

https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/how-to-cope-with-remaining-ev-battery-energy/


車を全損させたことがあります。

車の運転にて、ちょっとした不注意で事故を起こすことは時々あります。

しかし、全損事故を起こすには不注意では難しいでしょう。

要因」、優れた言葉だなと思います。

・タイヤが少しすり減っているかなと感じていたものの、数ヶ月後に車の更新が迫っていたので投資しなかった。

(規定は満たしていたので使用には問題がないものの、タイヤも頻繁に買い換えるタイプでした。)

・疲労

毎日朝から夜10時頃まで働きさらに約1時間かけて車で帰宅する数ヶ月

・父がこの世を去った

胃がんで先が長くないとは知っていましたが、亡くなったことを日本の家族から聞いた三日後

・大雨

大雨が降るとチェコの道路はあっという間にプール状態。

高速は130 km/h、雨でもさほどスピードを落としたりはしません。

前を走っている商用車の動きがなんか嫌でした。

スピードを上げたり下げたり。私が左車線(追越車線)で抜こうとすると加速させたり。

雨だけどさっさと抜いてしまおうとスピードを上げたところ、水溜りにハンドルをとられて吹っ飛びました。

ガードレールが目前に迫る

あー・・・こうやって私は死ぬんだ

しょうがない

と思った瞬間に子供の顔が目に浮かび「まだ死にたくない!」と思いました。

思ったが早い、ハンドルを全力で左に切りました。

ズザザザザー!!!!!

けたたましい音と衝撃の後に車が止まりました。

どこも痛くない

体が震えている

アドレナリン全開

ため息をついて、事務手続きにかかりました。

すると、先程前を走っていた商用車がやってきました。

高速の出入口が近いので戻ってきたようです。

まだアドレナリン全開だったので、

「なに、自分がおちょくったせいで人が死んだら夢見悪いと思って見に来たの!?」と聞きました。

「うん、ごめん。悪いと思ってる。事故処理手伝うから何したらいい?大丈夫?」

悪いのは私である。アドレナリン半減。

「じゃあ、ロードアシスタントでレッカー呼ぶから警察呼んで。」

その後、後ろから来る車が次から次へと立ち止まり、「何か手伝おうか?」と聞かれました。

アドレナリン残存量5%

「これはまずい。高速でみんなが立ち止まることによって、さらに事故を起こす人が出るかもしれない。」←割とよく起こります。

パトカー到着。

今晩事故多くてさ、本当勘弁してよと悪態をつく。

車と私を見比べて「あんたよく死ななかったね」、もう一人の警官が肘でつつく。

B級ドラマかー。事故を起こした罰、当分家に帰れそうにはない。

・・・

車の購入やリースカーの契約・管理・事故時の対応補助なども仕事で行っていたため、事務手続きにおいて複雑なこともなかったのですが、全損ははじめて。

保険は、自賠責 にも車両保険にもしっかりしたものに加入していました。

まずは、車両保険の事故報告を行いました。

いつものディーラーからも、これは絶対修理不可能(=修理費用の方が高くつくからあり得ない)と言われていたのですが、全損の場合どういった手続きが待っているかは知りませんでした。

修理部門の主任が簡単に説明してくれましたが、「すごく大変で嫌な目に遭うかも」とのこと。

これも罰

保険会社から通知が届きました。

算定に基づき約50万円が支払われる。

破損した状態の車の価格に相当する80万円については・・・

「え!オークションにかける!?」

ネットで読んだ通り、主任から聞いていた通り、保険の約款通りでしたが、なんせ初めてで驚きました。

オークションは保険会社の委託先が実施するので私は結果を待つだけです。

結果が来ました。

「とても良い価格で売れました。よかったですね。では後は先方と直接連絡をとってください。」

ここからが勝負

全損車を買い取る業者とのトラブルは多いとのこと。

金額もすごい。ほんとすっごく高く売れたなと首をかしげる。Toyota Avensis(アベンシス)はポーランドの中古車市場でよく売れるらしい。

ディーラーの店舗にて場所を借りて事務手続きを済ませることに。

「大変だったでしょ。怪我なくてよかったね、すごいね。」と話し方も丁寧なチェコ人男性。

契約書類も何も不明な点はなく、支払い方法だけ尋ねました。

「現金に決まってるでしょ」と笑われました。

車をその場で引取るのに事後振込みだと確かに余計怪しい。

しかし、高額な現金を受け取りたくもないし持ち歩きたくもない。

とはいえしかたない

お金をもらいその場で札束を確認する。

(偽札じゃないよね?)

15分程で手続き完了、さようなら。

(このあとどっかで仲間が待っていて、現金取り返そうとしないかな?)


すでに発注していた次の車はRav4、新しい車を購入( #ファイナンスリース )する際に、Avensisを買い取ってもらう約束になっていました。

金額も概算を算定してもらっていました。

結果的に、車を全損させたことによって、微々たる金額ですが利益が発生。

Avensisの車体が安く買い取られていたら大損失で幕を閉じたところ。

たまたまこんな結果になっただけ。

チェコでは「人は守護天使に護られている」と言います。

(迷信深いレベルではなくかるーい雰囲気です。)

Avensisは私の相棒でした。事故の翌日に会いに行った時は申し訳なくて泣きました。

「ごめんなさい・・・ありがとう!」

暫くして気づいたこと。

あれ、ガードレールの修理費用は大丈夫かな。こちらは自賠責保険 から賄われます。

保険会社に確認すると、「事故報告済んでませんよ」とのこと。

内容が一緒のため、車両保険に対する事故報告で済んだと思ったのですがそうではありませんでした。

確認して良かったー😭!!!

ガードレール修理費用、すっごい金額ですからね。

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