産業心理学
Namiko Sakamoto

心理学研究の最先端も、やはりアメリカです。応用心理学がとてもおもしろい。

私の研究分野は産業心理学ですが、以外と携わる方は少ないようです。なぜでしょう?

ほうれん草を見る度に思い出す報連相。完全な職業病ですが、最近は「ルールを守るためのルール」といったように形骸化を疑問視する声も出てきました。

ものづくり技術で最先端をいく日本社会の「見えない心理」を、海外拠点の実例を元に可視化したいものです。


博士課程の初回ゼミで自己紹介をした時に、私と同じ研究分野の人がいないということに再び気づきました。

試験は高等試験でしたが、コロナ禍のためZOOMで開催されました。結果的には半数のみが合格したそうですが、研究分野は多種多様だと感じました。

合格者の多くは、医療機関従事者の方が多く、大学を卒業してストレートに院へ進んだ方はいなかったと記憶しています。私は10年程前に、社会言語学の博士課程を習得してましたが、同様に、院は二回目という方も数名いました。

すでにチームができていて、活動中の方もいれば、アンケートの収集・分析を済ませれば記事を発表できる状態の方もいて、驚かされました。

私はかなり四苦八苦。統計学の試験で、短時間しか勉強していなかったために惨敗となり、一応合格基準は満たしているようなので、ゼミの論文で挽回しなければなりません。と同時に研究テーマの論文漁りや文献探しやてんてこ舞い。

ボロボロというか踏んだり蹴ったりというか・・・。

そんな状態ですが、量的研究に必要なSPSS(統計解析ソフト)は使えそうだと安心しました。エクエル表の統計やERPシステムの利用経験が長く、ソフトの基本動作はすぐに理解できました。

方法論が他者より劣るのは、試験前から理解していたこと。

事前面談でも自分の弱点を伝えました。

それでも、「家族みたいな学部だから、先輩から手解きを受けられるよ。方法論の未熟さをチームでカバーするのは難しくない。そのかわり、どんどん積極的に記事を要旨に基づき記事を発表する(結果を出す)必要がある」とのこと。

研究テーマがおもしろく、私の指導教官を務めて良い、チームに加えても良いと考えた教授がいらっしゃったのが幸運の鍵でした!

限られた時間の中で、本や資料を飲み込むように勉強、勉強、また勉強。

脳がついてこない。

体がだるい。

睡眠不足でもう目があかない。

Uuuupsy(よいしょっと!)

こういったことは博士課程研究においてはよくあります。

とても能力の高い方でも、テーマ的に学部の趣旨に合わない、指導教官が付けそうもないといった場合には、当該学部に歓迎されません。大学の研究発表もチームワークの時代です。文献を揃える、統計やテーマを応用する、お互い関連記事を引用し合うといった方法で、大学という組織としての経験と実力のシナジーを発揮することができます。

また、心理学研究において、別の分野で活躍していた方が多いのも納得です。

業務において技術な経験を積んでも、精神面でのサポートがし難い。そこを補うために(応用)心理学といった分野の知識が必要となる。

また、皆自分の経験からー繊細な人の(薬物ではなく)薬の依存・濫用、キリスト教会におけるホモセクシャルのタブーや精神面での負荷、コロナ禍の陰謀論などー社会問題への関心が強い方が多い。

上級生においては、量子力学研究を行っていた方をはじめ理系畑の方がおおいことも、下級生の必要なサポートに長けている理由かもしれません。

私のように、ビジネス畑から研究を行うといった方は少ないのですが、産業大国の日本だったら当然だよねと思っていただけるようです。

しかし、産業大国の日本において、労働環境そのものや従業員の精神面にどれだけの配慮がなされているかは・・・日本社会をご存知のかたであれば回答は容易いかと思います。

それではなぜ、個々を重視せず、「皆でがんばれば何とかなる!」という構造なのでしょうか。

また、その構造が機能しなくなっているのはなぜでしょうか。


海外拠点という観点から見ると、駐在において、有意義な生活を送られている方ばかりではありません。

慣れない異文化や多言語環境(英語を話しながらその他の言語に触れるといった環境が主)に馴染めず、心も体も不調に陥る方もいます。

また、日本との時差や距離感、意識の疎通が難しい、現地事情を理解してもらえないといったこともストレスの原因になっています。

単身であれば、慣れ親しんだ土地を離れる、家族や友人が身近にいないといったことも、週末を過ごす上で初期に孤独を感じる理由です。


といったように、日本経済を支える海外拠点で働く方々の『心と身体の健康要因』を紹介してまいりたいと思います。

現在、博士課程にて執筆中の記事は日本の「絵本」について。

幼少期の人格を形成する大事な時期に触れる文化・習慣が絵本には凝縮されています。

わかりやすい言葉で紹介しました!チェコの絵本もおもしろいものが多くてついついたくさん購入してしまいますね!

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