ママは子供がいて良かったと思う?
Namiko Sakamoto

自然の中で遊んでいると、子供もいつもとは違うことを感じ取るのでしょうか。

人口百万ちょっとといえど、プラハは都会。

ゆったりとした空間に身を置けるような場所に住んでいても、イベントが多く一日何もしないで過ごすという日がない。

子供たちとも、会いたい人や行きたい場所がありすぎで、週末が二日しかないことが悔やまれる。

そこで、時々大好きなプラハを脱出。

自然の中で全く違うことをして過ごそう。

遊びまくってもいいし、ゴロゴロ寝転がってもいいし、何か作ってもいいし。

普通の旅行や日本帰省とは違った過ごし方。

山歩きというかハイキングというか、自然の中のぶらぶら散歩はとっても刺激的。

刺激的? 車で行ってちょっと歩いて・・・とかではないので。

とにかく歩く。20km、30km。景色以外にも、途中で動物に会えたり、美味しいご飯を食べるところがあったり、子供たちが楽しめる散策コースを作るのは大人の腕の見せ所💪

だらだら目的もなく歩かされて楽しい子はいない。(私は昔歩くこと自体が嫌いだったのでよくわかるのです。)

山の峰を歩いている時に、ふと娘が私に聞いたこと。

「ママは子供がいて良かったと思う?」

いつも、「気になることはなんでも聞いて」と伝えている。

ほー、これまた面白い質問だな。でもまずは質問の意図が知りたい。多感なお年頃、いろんな情報があっちこっちから入って来る。どういう背景があってこの質問に行き着いたのかを聞いてみた。

「だって、子供がいなかったらもっと仕事できるし、もっと遊べるし、もっと自由に旅行にも行けるでしょ?」

あ、「キャリア・自由思考の20代女性」雑誌でも読んだかな? (そんな雑誌はありません 笑)

チェコに限らず、仕事ができて自由に好きなことをしている若いきれいな女性がトレンドの世界。

結婚して子供を持って専業主婦になり、「旦那」に女性扱いもされず不満だらけで・・・といった生活を夢見る少女はいないのです。

背景が分かったので、もともと回答しようと思っていた通りに答えました。

「子供がいて良かったというより・・・子供がいない人生が考えられないよ。」

「ママの場合はね。この年で仕事が好きなだけできて、好きなだけ旅行に行けても、それが幸せだとは思えないなー。子供が生き甲斐です!っていうのもまたちょっと違うけどね。子供はママの「もの」ではないから、好き勝手に伸び伸びと育って欲しい。そのうちすぐに立場が逆転するから。子供達の方が力も強くなって、賢くなって、大きくなって・・・逆にママは弱くなってヨボヨボになって(笑)。今は養っているから小言を言うけど、大人になったら言わないから、自分で稼いで好きなように生きて、色んなことを共有・共感できればいいよね。」

「時々他の大人を見て不自然だなと感じるけど、自分の子供だからって、大人になった子供にああしろこうしろ言っている人もいるよね、そういう関係にはなりたくないな。また、子供を産まない人もいれば、産めない人もいるので、子供のいない家庭が変なわけでもないのは分かってね。いろんな事情がある。みんな、自分の幸せを探してるから。他の人を見てどうこういうより、自分がどう生きたいかを考えて。」

その後も仕事について聞かれたり、子供の時に好きだったことや嫌いだったことを根掘り葉掘り聞かれたり・・・、自分の子供に興味を持ってもらえるのは何よりも嬉しいことです。

私の長所は引き継いで、短所は反面教師で「イケテナイ」と切り捨てて、自分の道を模索していってくれるといいな。

ママより

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