だまされて泣き寝入り+差別における親心
Namiko Sakamoto

昔、noteに執筆した記事です。そんなに昔でもないですけどね。

簡単に言うと「だまされて泣き寝入り」の状況です。チェコの日系大企業に勤める日本語堪能なチェコ人のマネージャーにだまされました。(だまされるような愚かな人間ですみません。)しかし、自分が死ぬほどつらい状況にあっても、仏教の観点からもそれはただの我儘で、食べる物がない、虐待をうけている・・・などさらにつらい状況におかれている人が沢山いる現実を踏まえ、泣き寝入りしている場合ではないのです。

個人的なことは弁護士に継続的に相談するとし、世界中では「正直に話そうーSpeak Up!」の動きが高まっています。こんな私でも何かできないか考えた時に出来上がったのが冒頭の写真となります。コロナの発生元が中国と騒がれ、特にアメリカではアジア人(アメリカ系アジア人)への差別(暴力)が顕著化しています。チェコ🇨🇿においてはそれほど酷くありませんが、ヨーロッパにおける出来事についてもニュースでよく見かけます。

そこで、実体験をリンクトインに投稿しました。日本人である私と日・チェコハーフである(※ハーフも半分との意味から好ましくない言葉だと思われますが)子供たち二人が経験したこと。典型的ですが、「つり目」という動作をされたり、日本語で話している時に、変な言葉「チン・チャン・チョン」と嘲笑いされたりといったことがありました。子供の写真をウェブサイトに掲載することは控えていますが、薄っぺらい顔の私と異なり、子供たちは全然つり目ではありません。とはいえそのような詳細は関係ないのでしょうね。「ちょっと違う」がいじめの対象になることはよくあります。私は37歳ですので、見かけなど正直どうでもいいと思ってしまいます。中国人?ベトナム人?韓国人?チェコ人の方に聞かれることもあります。しかし、子供たちについては別です。チェコにおいてもその他の外国においても日本語で話すことを恥じて欲しくありません。また、自分の見た目で嫌な思いをして欲しくありません。

子供達の名前は日本語のため、名前でも揶揄われることがありますが、その時には私の例を思い出してもらっています。日本人が日本人にする嫌がらせです。私の名前は「なみ子」、小学生の時、男の子たちに「なめこ!」と揶揄されました。時々でしたが嫌でした。味噌汁の具としてなめこを食べるのも嫌になりました。母親や担任にも相談しましたが、一時は治ってもまた復活の繰り返しでした。自分の名前が嫌いになりました。

そうこうして今の私があります。チェコにて6年前に有限会社を設立したり、日チェコ公認通訳士として活躍できています。個人自営業主としては15年の経験があります(黒字経営です)。

しかし、全てやめてみます。自分自身と向き合ってみます。もしかしたら生きる価値もない人間なのかもしれません。

私のことを支えてくださった方々への感謝の気持ちと共に、親として、大人として、海外に住む日本人として、死ぬまでできることはしなきゃなと改めて実感しました。

人間は変わりません。古代ローマ時代から変わりません。私自身の問題についてはどうしたらよいかまだわかりませんが、子供を持つ親としてはすべきことがわかりっています。「正直に話そうーSpeak Up!」一人がんばっても何も変わりませんが、つらい経験も話すことから始めるしかないようです。

日本人なのでこんな見た目。これは諦めではなく、そのままでいいと思っているだけです。欧米人のぱっちり目は正直すごくステキだと思っていますが、みんながみんな同じでなくてもいいですよね。ダイバーシティー多様化ー、あなたは実践できていますか?

阪本なみ子